ワーキングホリデー各国比較では、まず英語を学びたい!という声を一番大きく聞きます。そこで英語圏のそれぞれの国のビザ取得の難易度や、英語の勉強環境、費用、語学学校の質、生活スタイル、仕事、アクティビティなど、どのような違いがあるかまとめてみました。
英語を学ぶには、自分にはどの国があっているのかでしょうか。ワーホリの目的から国選びを進めて行きましょう!
ワーキングホリデーができる英語圏の各国比較は?
まず、ワーホリができる国の中で、英語が母国である国は「オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アイルランド」の現在5カ国(2014年1月現在)です。この中では、イギリスはビザの許可証が抽選と難易度が高く年齢も25歳までのため難関です。
そのためビザの発給数が多く希望すれば誰もが行くことができる「カナダ、オーストラリア、ニュージーランド」の3カ国が人気です。3カ国とも滞在したことがありますが、治安もよく物価もそこまで高くなく暮らしやすい国ですので、初めての海外の方にもおすすめです。
ワーキングホリデーの各国比較してみると・・・
やはり英語を学ぶだけではなく1年間その国で過ごすことになりますので、自分が英語以外にもやりたいことなど、目的に合った国を選んでいきましょう!
例えば、英語がきれいな国という理由でカナダを選んだとしても、海が大好きで海外の有名サーフスポットで毎日サーフィンしたいなーと思っていたら、後から自分は日常英語を学べれば満足だし英語はオーストラリアでも学べたのではないか、オーストラリアに行けばよかったと後悔するかもしれません。逆にファームステイがしやすいからとオーストラリアの田舎に行って、オージー英語(オーストラリアの強い訛りのある英語)が全然聞き取れない、同じ大自然ならカナダの田舎でファームステイを探せばよかったとなるかもしれません。
ワーホリは金銭や時間的にも一生に何度も行けるものではありません。何が自分にとって一番かよく考えて国を選んでいきましょう。
カナダ
アメリカに近いカナダはアメリカ英語で、治安もよく、物価がアメリカより安いうことで、アメリカに留学を考えていた方もカナダに変更することが多いようです。また英語も北米のアナウンサーの標準語に選ばれるくらいきれいな発音で聞き取りやすく、初心者の英語の勉強にも最適です。オーストラリアよりワーホリに行く人達も落ち着いていて、しっかり英語を学びたい人におすすめです。またスキーやスノボーなどのウィンタースポーツも人気です。
<ビザ情報>
18~30歳、期間1年、就学6ヶ月、就労制限なし、6,500人(2012年の発給数)
- 言語・・・英語(アメリカ英語)、フランス語
- 人気都市・・・バンクーバー、トロント
- 気温・・・バンクーバーなどは降水量が多く温暖、トロントは冬は寒さが厳しい、広い国土のため地域によって気温が異なる。
- 治安・・・比較的良い
- プログラム・・・語学留学、インターンシップ、ファームステイ(フルーツピッキング、牛や馬の世話)、ボランティア(国際映画祭、児童施設、介護施設)
- アクティビティ・・・ウィンタースポーツ(スキー、スノボー、アイスホッケー)、登山やハイキング
オーストラリア
英語はイギリス英語ですが、発音は独特ななまりのあるオージー英語とも呼ばれるもので、アメリカ英語で勉強した日本人は慣れるまでは少々とまどうかもしれません。サーフィンやスキューバーなどのマリンスポーツが好きな人には、世界的に有名なスポットが多数!また暖かく過ごしやすい気候や広い国土では、旅行やファームステイも人気です。英語を真剣に勉強というよりリゾートや海外生活を楽しみたいというワーホリメーカーが多いです。
<ビザ情報>
18~30歳、期間1年、就学4ヶ月、就労同一雇用主のもとで6ヶ月まで
- 言語・・・英語(イギリス英語、オーストラリア方言)
- 人気都市・・・シドニー、メルボルン、ケアンズ、ゴールドコースト、ブリスベン、パースなど
- 気温・・・南半球のため季節は日本と逆。人気都市はシドニーやメルボルンは温帯のため日本人には過ごしやすい。ブリスベンは亜熱帯、ケアンズは熱帯と、都市によって熱帯性から温帯性まで異なる。
- 治安・・・比較的良い
- プログラム・・・語学留学、インターンシップ、ファームステイ(牛や馬の世話、ピッキング、乳牛の乳搾り、ガーデニング)、ボランティア(環境保全、動物保護、児童・介護施設、障害者施設、日本語教師)、オーペア
- アクティビティ・・・マリンスポーツ(サーフィン、スキューバーダイビング、ラグビー、テニス、ゴルフ)
ニュージーランド
日本と同様に四季があり、温暖な帰国と自然が豊かで過ごしやすい島国です。安全で物価も高くなく留学生にも人気があります。街の雰囲気はイギリス風、そして今も先住民マオリ族の文化が残っているのも特徴です。ラグビー、テニス、スキーなども人気、でも何よりも。田舎でのんびり暮らしたい人におすすめの国です。
<ビザ情報>
18~30歳、期間1年、就学4ヶ月、就労同一雇用主のもとで6ヶ月まで
- 言語・・・英語(イギリス英語)、マオリ語(一部地域)
- 人気都市・・・オークランド、クライストチャーチ
- 気温・・・西岸海洋性気候で温暖な気候
- 治安・・・比較的良い
- プログラム・・・語学留学、インターンシップ、ファームステイ(フルーツピッキング、牛や馬の世話)、ボランティア(自然環境保護、幼児教育、社会福祉)
- アクティビティ・・・スポーツ(バンジージャンプ、ラフティング、ジェットボード、釣り、ダイビング、スキー、スノーボー、ラグビー、テニス)、登山やハイキング
イギリス
ファッション、ビューティー、アート、サッカーなどのスポーツでも人気のイギリス。治安がよく教育水準も高いので正規留学でも人気です。もちろんワーホリにとっても魅力的で人気の国ですが、ビザは人数制限があり抽選となっています。現在は1,000名の応募枠に対して1~2万人の応募者があるとも言われており、非常に難関です。取れたらラッキーくらいで考えたほうがよさそうです。また現地で仕事を探すのも上記3カ国と違って大変なようです。
<ビザ情報>
18~30歳、期間1年、就学1コース6ヶ月(複数可)、就学就労制限なし
- 言語・・・英語(イギリス英語)
- 人気都市・・・ロンドン、ケンブリッジ、オックスフォード
- 気温・・・日本と似ていて、東京よりやや低いくらい
- 治安・・・比較的良い
- プログラム・・・語学留学、インターンシップ、オーペア、ボランティア
- アクティビティ・・・スポーツ(サッカー、ラグビー、ゴルフ)、イギリス・ヨーロッパ旅行
アイルランド
他の英語圏のワーホリに比べて、日本人が少なく、落ち着いた環境でしっかり英語を勉強したい人には留学の穴場となっているようです。英語は早口なイギリス英語なので、慣れるまでは少々大変かもしれません。文学や音楽などの独自の文化と歴史が楽しめます。治安は近年少々悪いとは言えまだまだ良い方ではありますが、物価が少々高いこと、仕事を探すのが厳しいという声を聞きます。お金に余裕を持って渡航された方がいいかもしれません。
<ビザ情報>
18~25歳、期間1年、就学1週間に最大39時間、就労制限なし、400人(2012年の発給数)
- 言語・・・アイルランド語、英語(イギリス英語)
- 人気都市・・・バンクーバー、トロント
- 気温・・・西岸海洋気候で温暖
- 治安・・・比較的良い方
- プログラム・・・語学留学、インターンシップ、ファームステイ(牛や馬の世話)
- アクティビティ・・・ウィンタースポーツ(乗馬、釣り、サーフィン、ヨット)
ワーキングホリデー各国比較で結局おすすめの国は?
ワーホリで英語を身に付けて、仕事もしたいということを考えると、やはりオーストラリア、カナダ、ニュージーランドの3カ国が一番目的に合っていると言えます。どの国も長く滞在したことがありますが、治安も良くきれいで生活基盤が整っていて日本人には暮らしやすい国です!
英語の勉強なら、きれいなアメリカ英語のカナダがおすすめ。逆に旅行したりダイビングしたり、リゾート気分で楽しみたいのであればオーストラリア、田舎暮らしが好きならニュージーランドですね。少々厳しいことを言いますが、カナダはしっかり勉強してる人が多いのに対し、オーストラリアはほとんど日本語で過ごして英語を身につかないワーホリの方が多いです。
周りに流されそうな人はワーキングホリデーの国選びにも要注意です。